高齢期の女性にとって、薄毛の悩みは非常にデリケートな問題です。何とか改善したい一心で、様々なケアを試す方も多いでしょう。しかし、良かれと思って行っているケアが、実は薄毛を悪化させている可能性もあります。ここでは、高齢女性が陥りやすい間違った薄毛ケアとその見直しについて解説します。まず、多くの人がやりがちなのが、洗浄力の強いシャンプーの使用です。頭皮をきれいにしたいという思いから、皮脂を根こそぎ洗い流すような強力な洗浄成分のシャンプーを選んでしまうことがあります。しかし、高齢期の頭皮は皮脂分泌が減少し、乾燥しやすくなっています。強いシャンプーは頭皮のバリア機能を破壊し、乾燥を悪化させ、かゆみやフケ、炎症を引き起こす可能性があります。これでは健康な髪が育つ土壌を自ら荒らしていることになります。頭皮に優しいアミノ酸系のシャンプーを選び、優しく洗うことが重要です。次に、頻繁な洗髪や熱すぎるシャワーも注意が必要です。毎日シャンプーをしないと不潔だと感じる方もいますが、洗いすぎは頭皮の乾燥を招きます。また、熱すぎるお湯は頭皮の皮脂を過剰に洗い流し、必要な潤いを奪ってしまいます。シャンプーは一日一回、ぬるま湯で優しく洗い、すすぎは丁寧に行いましょう。ドライヤーの使い方も見直しましょう。髪を早く乾かしたいからと、高温の風を頭皮に直接当て続けたり、同じ場所に長時間当てたりするのはNGです。熱は頭皮に大きな負担をかけ、乾燥やダメージの原因となります。ドライヤーは髪から20cm程度離し、低温で全体を乾かし、完全に乾かす前に冷風に切り替えるなど工夫しましょう。また、髪を引っ張るようなブラッシングも薄毛を悪化させる要因となります。絡まった髪を無理にとかそうとすると、健康な髪まで抜けてしまったり、頭皮に負担がかかったりします。目の粗いブラシで優しくとかし、毛先から少しずつ絡まりをほぐしていくようにしましょう。整髪料の使いすぎも注意が必要です。ワックスやスプレーなどの整髪料が頭皮に付着すると、毛穴を詰まらせ、頭皮トラブルの原因となることがあります。使用量を控えめにし、洗髪時にしっかり洗い流すように心がけましょう。